WordPressを始めようと思って、「WordPress 始め方」と検索しても見つかる記事はレンタルサーバー会社の記事で、自社のサーバーをおすすめしているため、本当におすすめなのか迷う方も多いはずです。
この記事では、WordPressを使うレンタルサーバーをどれにしようか迷っている方に向けて、レンタルサーバーの選び方とおすすめのレンタルサーバーを紹介します。
WordPressを動作させるために必要な環境
まず間違ったレンタルサーバーを契約してしまい、WordPressが動作しないなんてことがないように、WordPressを動作させるために必要な環境をお伝えします。
WordPressを動作させるためには、次の2つに対応している必要があります。
- PHP
- MySQL
PHPはWordPressを動作させるためのプログラミング言語です。
MySQLはWordPressで執筆した記事のデータや設定情報などを格納しておくデータベースの管理システムです。
WordPressを利用したいなら、最低限PHPとMySQLに対応しているレンタルサーバーを選ぶ必要があります。
レンタルサーバーを選ぶ上で2つの重要な項目
ここでは、レンタルサーバーを選ぶ上で必ず事前に知っておくべき項目をお伝えします。
レンタルサーバーを選ぶ上で稼働率と表示スピードは、とても重要となる指標です。
稼働率
稼働率は、サーバーが正常に動作している割合です。稼働率は高ければ高いほど良く、低くても99.98%は欲しいところです。
たとえ、稼働率が99.99%であるとしても、アクセスした1万人に1人は正常に表示されないということになるからです。
表示スピード(サーバースペック)
稼働率と合わせて見ておくべき項目が表示スピードです。
これはたとえ、稼働率が100%であるとしても、表示スピードが遅いとページの表示を待てずに訪問者が去ってしまう確率が高くなるためです。
レンタルサーバー選びで比較すべきポイント
ある一定の稼働率と表示スピードを持ち合わせたレンタルサーバーの中から、選ぶべきです。
その上で比較していくべきポイントを紹介します。
サポート
WordPress初心者の方にとって、サポートは重要度が高い項目です。
サポートの種類には、メール・チャット・電話サポートがあります。
WordPressに不慣れな方は、どう伝えるべきかわからないことが多いので、電話サポートで質問しながら聞いていくことが効率が良いです。
自動バックアップ機能
WordPressはデータベースと呼ばれる場所に、データを保持しています。
しかし管理画面からアンインストールをしてしまうと、データが全て削除されてしまいます。
バックアップをとっていれば良いのですが、WordPressを始めたばかりの方はどうしても後回しになってしまい忘れてしまうことも多いです。
そんな時に自動バックアップ機能があれば、自身でバックアップをせずとも、レンタルサーバーサービスでバックアップを定期的にとってもらうことができます。
復旧するためにお問い合わせが必要などの手間がかかりますが、WordPress初心者であればあると便利な機能です。
費用
無料レンタルサーバーを利用すれば、WordPressを完全無料で始めることが可能です。
しかし無料レンタルサーバーには広告がつくなどのデメリットがあるので、ビジネスや収益目的では有料のレンタルサーバーを利用することをおすすめします。
稼働率も高く表示スピードも良いレンタルサーバーでも、費用が予算をオーバーしてしまっていては利用することができません。
レンタルサーバーを利用するには、初期費用と月額料金がかかります。
基本的には月額費用が高くなるほど、機能がよくなりますがオーバースペックになることも多いです。
また費用はレンタルサーバーの種類とも関係があります。次にレンタルサーバーの種類について解説を行います。
レンタルサーバーの種類
レンタルサーバーにはプラン以外にも、様々な種類があります。ここでは、レンタルサーバーの種類について解説します。
共用サーバー
複数の利用者が1台のサーバーを一緒に利用するサーバーです。
1人当たりに割り振られているサーバーの容量は決まっていますが、他の利用者のウェブサイトにアクセスが集中した場合、あなたのウェブサイトの表示が遅くなる可能性があるデメリットがあります。
一方で安価に利用できるというメリットがあります。
VPS
VPSはVirtual Private Serverの略であり、サーバー上に専用の仮想領域を作成し、それをサーバーとして利用するサーバーです。
サーバー自体は共用になりますが、専用の領域が割り振られているため、他のウェブサイトにアクセスが集中しても、自身のウェブサイトに影響することがありません。
共用サーバーと比較すると、少し割高になります。
WordPress専用サーバー
WordPress専用に設計されたサーバーです。
専用と言っても大したことはしておらず、ただすぐにWordPressを利用できるようにしただけのサーバーが多いです。
インストール数に制限があるなど、デメリットの方が目立ちます。
マネージド(専用)サーバー
サーバー1台をあなた専用のサーバーとして利用するサーバーです。
専用サーバーとなるので、費用が高くつきます。
一方で他の環境に左右されることがなくなるため、安定した動作が期待できます。
レンタルサーバーのパフォーマンス比較
レンタルサーバーを選ぶ上で特に重要な稼働率とページ表示速度の2つのパフォーマンスを比較していきます。
国内の人気レンタルサーバーである
- エックスサーバー
- Conoha WING
- ロリポップ!
の3つを掲載しています。
エックスサーバー
エックスサーバーは、18年の運営履歴を持つ老舗レンタルサーバーの1つです。
安定した稼働率で有名でブロガーに好まれて使用されています。
エックスサーバーのページ表示速度の結果は次のようになりました。
Load timeが196msで高い表示スピードを出しています。
次にエックスサーバーの稼働率です。2021年10月30日から計測を始めた稼働率は100%です。
Conoha WING
Conoha WINGは、2008年から運営を始めた比較的新しいレンタルサーバーサービスです。
Conoha WINGのページ表示速度は次のような結果となりました。
Load timeが119msととても早い結果となっています。
次にConoha WINGの稼働率です。
2021年10月30日から計測を始めた結果、現在まで100%の稼働率を維持しています。
ロリポップ!
ロリポップ!は東証1部上場企業のGMOペパボが運営するレンタルサーバーサービスです。
ロリポップ!のページ表示速度は次のような結果となりました。
ページ表示速度は169msと2番目の速さです。
次に稼働率です。2021年10月30日から計測を開始しています。
現在まで稼働率は100%となっています。
ページ表示速度もはやく、稼働率も高いため安心して利用ができるレンタルサーバーです。
WordPress向けのレンタルサーバーを選ぶ上でよくある質問
WordPress専用サーバーを選ぶべき?
WordPress専用サーバーよりは共用サーバーをおすすめします。
理由としてはWordPress専用サーバーを利用した場合、制限事項が多く、後からのカスタマイズや変更などができないことがあるからです。
複数のWordPressにインストールしていないサービスも多いです。
共用サーバーではそう言ったデメリットは存在しません。