WordPressでブログを利用されている始めた方の中には、
「コメント欄って解放しておいて方がいいの?」
と悩む方が多いはずです。
それはコメントをできるように表示しているとスパムコメントが投稿されることがあるからです。何もメリットがなければ、コメント欄は非表示にしておいた方がいいですよね。
実はコメント欄を解放しておくことには、あまり知られていないメリットもあるんです。
この記事では、次の2点について解説していきます。
- WordPressのコメント欄の表示・非表示の切り替え方法
- コメント欄を表示するメリットとデメリット
メリットとデメリットをしっかりと理解した上で、コメント欄を解放するかどうか決めるといいでしょう。
WordPressのコメント欄の表示・非表示の切り替え方法
WordPressでコメント欄の表示・非表示の設定は、全体設定と記事個別設定の2つがあります。
設定は記事個別の方が優先されるので、全体で非表示にしておいて特定の記事だけコメント欄を表示するといったことも可能です。
全体の表示・非表示の切り替え方法
WordPress管理画面より、設定 ≫ ディスカションをクリックします。
そして、投稿のデフォルト設定にある「新しい投稿へのコメントを許可する」を見つけてください。この項目のチェックの有無で、コメントの表示・非表示の切り替えが行えます。
チェックをつけたらコメント欄が表示され、チェックを外したらコメント欄は非表示になります。
記事個別の表示・非表示の切り替え方法
個別にコメント欄の表示・非表示を切り替えたい記事の編集画面を開きます。
そして、右上にある表示オプションを開きます。
表示された項目の中にある「ディスカッション」にチェックをつけます。
そうすると下の方にディスカッションボックスが表示されます。この「コメントの投稿を許可」のチェックの有無で、記事個別にコメントの表示・非表示の切り替えが行えます。
WordPressでコメント欄を表示するメリット
海外に比べて日本のブログはコメント欄を解放している割合はかなり少ないかと思います。まずはコメント欄を表示するメリットをおさえておきましょう。
訪問者とのコミュニケーション
コメント欄を解放する1番の目的はやはり訪問者とのコミュニケーションの入り口を作ることになります。
WordPressでのサイト運営は、毎日記事更新を続けていても最初の1〜2ヶ月ほどは検索からの流入は思っているよりかなり少ないです。
しっかりとSEO対策やキーワード選定ができているなら短期間でもアクセスを稼げますが、初心者の方は最初のうちは孤独な戦いを強いられるでしょう。
そんな時に励みになるのが、訪問者からのコメントです。本当に読んでもらえているか・役に立っているのか実感できなかったものが、コメント1つで実感へと変わります。
またWordPress初心者に限らずブロガーを目指しているなら、訪問者とのコミュニケーションを通して、固定ファンを作りやすいというメリットもあります。
記事へのフィードバック
もしかしたら、訪問者があなたの記事を読んで間違っているところや修正すべきところ教えてくれるかもしれません。
そのコメントを元により良い訪問者のための記事を書けることになります。
記事の内容自体の問題ではなく、わかりづらい文章の指摘をしてくれるかもしれません。わかりやすい文章は読者に文章を読み続けてもらうために必須のスキルです。
このようにコメントを通じて、あなたの記事をより良いものにするフィードバックを無料で得ることができます。
記事への補足
上記のような指摘に限らず、記事を読んで「わからなかったこと」や「もっと知りたいこと」をコメントを通じて質問されることもあります。
そのコメントに回答することで記事の内容が充実したものになり、より良い記事に育っていくでしょう。
記事を読んだ後で質問されることは、おそらく訪問者が調べてもなかなか見つからないことです。質問に対してしっかりとした回答を行えば、後々同じ記事を読んだ多くの訪問者の方のためになります。
そのような訪問者の満足度はとても高い記事は、SNSなどでもシェアされやすくなりアクセスアップが期待できます。
SEO
これがあまり知られていないコメント欄を表示するメリットです。記事のコメントが増えると、SEOに良い評価をもたらします。
これについては、Googleで働いている社員の方がtwitterで言及しています。
@jenstar it feeds into general quality. Say, there's good content, 5 points, great links from great pages, 2 points, thriving community, 1pt
— Gary 鯨理/경리 Illyes (@methode) April 27, 2016
数年前の情報になりますので現状は変わっているかもしれませんが、Googleがコメントを検索順位をつける要素の1つとして認識しているということです。
中には薄々気づいている方もいるでしょう。検索上位で表示されている記事を見てみるとたくさんのコメントが付いている記事をたまに見かけます。
評価方法は詳しくはわかりませんが、コメントがコンテンツの一部として認識されたり、活発に活動しているサイトとして認識されることで、SEOとして良い評価を得られるのかもしれません。
参考記事:Effect Of Comments On Blog Traffic: A Case Study
WordPressでコメント欄を表示するデメリット
コメント欄を表示するのは多くのメリットがあります。だからと言ってコメント欄を表示すべきというものでもありません。デメリットも知った上で表示するか非表示にするかしっかりと検証しましょう。
スパムコメント
コメント欄を解放しておくと、おそらく通常の訪問者からのコメントより、スパムコメントの方が多く投稿されるでしょう。
コメント欄を非表示にしておけば、全てなくなるわけではありませんが大きくスパムコメントの数は減ります。
しかし、スパムコメント対策はたくさんありますので、しっかりと対策を行えば問題とならない場合が多いです。
承認
コメント欄を表示するのであれば、コメントの手動承認はおそらく必須になるでしょう。
スパムコメント対策をしても全てのコメントを承認なしに許可していたら、記事に悪影響となるコメントが投稿されるかもしれないからです。
スパムコメント対策で対応できるのは、主に外部リンクへの誘導コメントなどです。しかし、意味不明なコメントや記事に関係ない内容のコメントはスパムコメント対策で対応できないものが多いです。
そのため、手動承認を行う必要が出てきます。それは運営する方にとって時間的な負担になります。
悪口・批判
コメントの承認をする上で、必ずコメントの内容には目を通さなければいけません。
その中にはあなたへの悪口や他のコメント者への批判などが記載されているかもしれません。人によってはそのような文章を見るだけで、落ち込んでしまったり、気分が悪くなったりします。
そういったことを避けるためには、コメント欄を非表示にして見る可能性自体を排除する方がいいでしょう。
まとめ
コメント欄を表示するメリット
- 訪問者とのコミュニケーションが生まれ、ファンがつきやすくなる
- コメントにより記事の内容を補足していくことができ、満足度の高いものになりやすい
- 活発なコメントのやりとりは、検索上位表示のための要因となることがある
コメント欄を表示するデメリット
- スパムコメント対策をしっかりと行う必要がある
- コメント承認でコンテンツ制作に当てる時間が減ってしまう
- 気分を悪くするコメントを見る可能性がある
コメント欄を表示するのはメリットも大きいですが、デメリットもあります。運営されているサイトの目的に合わせて表示するか非表示にするか決めるのが最善でしょう。
もしブロガーとして活動していきたいのであれば、コメント欄を表示する選択をおすすめします。一方で精神的にあまり強くないという自覚がある方にはコメント欄を非表示にしておくことを推奨です。
関連記事:【2018年版】コメント機能を改善するおすすめWordPressプラグイン