Conoha WINGからエックスサーバーにWordPressの引越しを行う手順

Conoha WINGからエックスサーバーに引越しを行う手順

  • WordPressサイトのバックアップを取る
  • エックスサーバーにドメインを追加する
  • エックスサーバーでWordPressのインストールを行う
  • hostsファイルに引越しを行うドメインを記載する
  • WordPressの管理画面にアクセスし、バックアップの復元を行う
  • WordPressサイトの表示を確認する
  • ネームサーバーの変更を行う
  • ネームサーバーの反映を待ち、Conoha WINGからデータを削除する

Conoha WINGからエックスサーバーに引越しを行う際の注意点

ネームサーバーがエックスサーバーのネームサーバーに設定されていないと、無料独自SSLの設定を行うことができません。

そのため、Webサイトの表示ができても一時的にSSL化ができていない状態になります。

ブログなどでは問題はないかと思いますが、ECサイトなどの個人情報のやり取りを行うサイトの場合は、SSL化ができる状態になるまではメンテナンス状態にしておく方がいいでしょう。

SSL化ができていない状態で通信が行われると、第三者によって通信情報が傍受される可能性があるためです。

Conoha WINGからエックスサーバーに引越しを行う方法を解説

WordPressサイトのバックアップを取る

エックスサーバーにドメインを追加する

「ネームサーバーがエックスサーバー指定のものになっていません」などのメッセージが表示されるかもしれませんが、気にせずにドメイン追加を行いましょう。

エックスサーバーでWordPressのインストールを行う

hostsファイルに引越しを行うドメインを記載する

以下、Macの場合になります。

/private/etc/hostsにアクセスして、ディレクトリにあるhostsファイルをデスクトップなどにコピーをします。

※Finderのメニューより、移動 > フォルダへ移動で/private/etc/hostsを入力すると移動が簡単です。

以下の形式でhostsファイルの最下段に、エックスサーバーで利用しているサーバーのIPアドレスとドメイン名を記載します。

xxx.xxx.xxx.xxx example.com

サーバーのIPアドレスは、サーバーパネル内にあるサーバー情報にて確認が行えます。

hostsファイルに必要な情報を記載したら/private/etc/hostsにあるhostsファイルを編集したhostsフィイルで上書きします。

hostsファイルの上書きは、情報を記載したhostsファイルを/private/etc/hostsにドラッグ&ドロップすると行えます。

認証が表示される場合は、認証を行なってください。

ファイルの上書きができたら、準備は完了です。

WordPressの管理画面にアクセスし、バックアップの復元を行う

この状態でWordPressサイトへアクセスをします。元のWordPressサイトが表示されてしまう場合は、プライベートモードを利用してアクセスしてください。

私の場合は、Chromeのシークレットウィンドウを利用して確認を行いました。

アクセスすると、次のような警告が表示されます。これはSSL化していないことで表示される警告です。現時点では気にせずに、左下にあるサイトへ移動をクリックします。

すぐにアクセスすると、次のようなメッセージが表示されてしまう場合があります。

無効なURLです。
プログラム設定の反映待ちである可能性があります。
しばらく時間をおいて再度アクセスをお試しください。

これは設定反映待ちの状態です。エックスサーバーの公式サイトに30分〜1時間待つようにと記載がありますので待ちます。

ただ私の場合は1日経過しても、その表示があったので他の対処法を試みました。

まず確認したのが、pingコマンドによるIPアドレスの確認です。

ターミナルを開き、次のコマンドを実行します。example.comは、利用したいドメイン名に置き換えてください。

ping example.com

次のような返答があります。xxx.xxx.xxx.xxxがhostsファイルに指定しているIPアドレスになっていることを確認します。

PING example.com (xxx.xxx.xxx.xxx): 56 data bytes
64 bytes from xxx.xxx.xxx.xxx: icmp_seq=0 ttl=49 time=113.636 ms

IPアドレスに問題がないことを確認し、次に行ったことはMacのDNSキャッシュの消去です。

下記のコマンドをターミナルで実行すると、DNSキャッシュがクリアされるそうです。ただ私が実行した際には、実行前後で変化はありませんでした。

参考:DNSキャッシュをクリアするには(Windows、Mac、Chrome)

sudo killall -HUP mDNSResponder

続いて行ったことは、ブラウザのDNSキャッシュの消去とソケットプールの消去です。

まずChromeのアドレスバーにchrome://net-internals/#dnsを入力してアクセスし、Clear host cacheをクリックします。

続けてアドレスバーにchrome://net-internals/#socketsを入力してアクセスし、Flush socket poolsをクリックします。

この作業を行った直後に、正常に表示されるようになりました。

管理画面からログインを行い、WordPressがインストールされていることを確認します。

そして、事前に行ったバックアップ方法に対応する方法にて、復元を行います。今回はUpdraftPlusを利用しましたので、管理画面よりUpdraftPlusをインストールし、復元を行います。

WordPressサイトの表示を確認する

復元が完了し、WordPressサイトへアクセスします。

サイトの表示が問題がないか確認を行います。問題がなければ、ネームサーバーの変更を行います。

私の場合ですが、トップページにアクセスした時のみまた下記のメッセージが表示されました。解決方法がわからなかったので、先に進みます。

無効なURLです。
プログラム設定の反映待ちである可能性があります。
しばらく時間をおいて再度アクセスをお試しください。

ネームサーバーの変更を行う

現在指定しているネームサーバーをConoha WINGからエックスサーバーへと変更します。

ns1.xserver.jp
ns2.xserver.jp
ns3.xserver.jp
ns4.xserver.jp
ns5.xserver.jp

SSL設定を有効化する

ネームサーバーを変更し、少し経過したらエックスサーバーにてSSL設定を有効化できるようになります。

SSL設定を有効化しましょう。

次のような表示があれば、まだネームサーバーの反映が行われていない状態です。

エックスサーバーのサーバーパネルには数時間から24時間待つと記載があります。

有効化した後の注意点ですが、SSL設定が反映待ちの状態でそのままアクセスしようとすると次のようなメッセージが表示されます。

これはhttps://のURLにアクセスした場合に表示されます。アドレスバーにhttp://のURLを入力し、管理画面へとアクセスしましょう。

管理画面にログインができたら設定より、WordPressアドレスおよびサイトアドレスの変更を行います。

http://example.comからhttps://example.comに変更します。

SSL設定が反映待ちの状態で行うと、また次の画面が表示されます。

SSL設定が反映待ちの状態が終わるまで待ちましょう。

注意点として、ネームサーバーの変更およびSSL化設定より、さきにWordPressアドレスおよびサイトアドレスの変更を行なってしまうと、「無効なURLです。」と表示されて管理画面にもアクセスできない状態になりました。WordPressアドレスおよびサイトアドレスの変更は、ネームサーバーの変更およびSSL化設定が完了してからにしましょう。

hostsファイルの内容を元に戻して、上書きする

最後にhostsファイルに追加した内容を削除します。

最初に追加したように、デスクトップにコピーしたファイルの内容を変更し、上書きを行いましょう。

(任意)ネームサーバーの反映を待ち、Conoha WINGからドメインを削除する

これで作業自体は完了です。

もし不要であれば、Conoha WINGからドメインの削除をしておきましょう。

ネームサーバーの反映にはラグがあるため、少なくとも72時間はConoha WINGのドメインは残しておくことをおすすめします。

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