この記事を読めば…
WordPressプラグインのWP Super Cacheの削除方法を詳しく解説します。
WP Super Cahceは、WordPressのキャッシュプラグインで有名なものの１つです。
WP Super Cacheを使えば、初心者でも簡単にWordPressサイトの表示スピードを向上させることができます。
しかし、キャッシュ系プラグインはよく不具合を起こすことでも知られています。
WP Super Cacheも、インターネットで探すと不具合が起きたという報告がたくさんあるよ
特に削除時に不具合が起きると、管理画面からは何もできなくなるのでどう対処したら良いかわからなくなってしまうでしょう。
この記事では、不具合を防ぐためにできるWP Super Cacheの正しい削除手順を紹介します。
もし、WP Super Cacheの設定方法を知りたい場合、WP Super Cacheの設定方法の記事を見てな
なぜWP Super Cacheを削除すると不具合が起きるの？
削除方法を解説する前に、なぜWP Super Cacheを削除する時によく不具合が報告されるか解説するよ
WP Super Cacheでは、プラグインの有効化・停止時にWordPressの設定ファイルの書き換えを行います。書き換えを行う設定ファイルは、次の２つです。
wp-config.php.htaccess
これらのファイルの書き換えがうまくいかなかった時に、不具合が発生します。そのため、これらのファイルを手動で元の状態に戻すことで、不具合が起きてしまうのを防ぐことができます。
.htaccessファイルが原因のことが多い
WP Super Cacheでは、.htaccessファイルにmod_rewrite ルールの追加を行います。通常では、プラグインの停止を行った時に追加した内容が正常に削除されます。
しかし、他のプラグインや手動で書き換えが行われると、うまく追加した内容を削除ができず不具合が発生してしまうことがあるようです。
.htaccessファイルにmod_rewrite ルールの追加が行われます。WP Super Cacheのバージョンによって、mod_rewrite ルールを追加する条件は違うから、気をつけてな
それでは、WP Super Cacheを削除する手順を解説してきます。
WP Super Cacheを削除する手順
WP Super Cacheを削除するのは、通常は管理画面から行っても問題ありません。しかし、心配な方は次の手順に沿って手動で削除を行いましょう。
- プラグインのキャッシュ設定をOFFにし、キャッシュをクリアする
- 管理画面からプラグインを停止する
wp-config.phpファイルに追加された内容を削除する.htaccessファイルに追加された内容を削除する（不要の場合あり）advanced-cache.phpとwp-cache-config.phpファイルを削除するwp-contentディレクトリにあるcacheフォルダを削除するpluginsディレクトリにあるwp-super-cacheフォルダを削除する
実は、これらの手順は管理画面のWP Super Cacheのプラグインページから確認することが可能です。詳細タブにあるreadme.txtを開くとこれらの内容を確認できます。
To manually uninstall: 1. Turn off caching on the plugin settings page and clear the cache. 2. Deactivate the plugin on the plugins page. 3. Remove the WP_CACHE define from wp-config.php. It looks like `define( 'WP_CACHE', true );` 4. Remove the Super Cache mod_rewrite rules from your .htaccess file. 5. Remove the files wp-content/advanced-cache.php and wp-content/wp-cache-config.php 6. Remove the directory wp-content/cache/ 7. Remove the directory wp-super-cache from your plugins directory.
それでは、この手順に沿って削除を行っていきましょう。
WP Super Cacheを削除する
まず、WordPress管理画面へログインしてください。
そして、設定 ≫ WP Super Cacheをクリックして、WP Super Cacheのプラグインページを開きます。
Step 1. キャッシュの停止、クリアを行う
最初にキャッシュの停止およびキャッシュのクリアを行います。これらの操作は簡易タブから行えます。
簡易タブすぐ下にキャッシュの項目がありますので、キャッシング停止を選び、「ステータスを更新」ボタンを押してください。
続いて、そのまま下へスクロールしていくと「キャッシュされているページの削除」欄があります。そこにある「キャッシュを削除」ボタンを押してください。
Step 2. WP Super Cacheを停止する
次にプラグインの停止を行います。管理画面のインストール済みプラグイン画面を開き、WP Super Cacheを停止してください。
Step 3. wp-config.phpファイルに追加された内容を削除する
ここからは、FTPを使用してサーバー上のファイルを操作します。FTPソフトの使い方は、FileZillaの設定と使い方の記事を参考にしてください。
また、操作するファイルは念のためバックアップを取っておくことをおすすめします。
まずFTPでWordPressがインストールされているサーバーに接続を行ってください。そして、次の画像を参考にwp-config.phpファイルを見つけてください。
ファイルを見つけたらダウンロードし、wp-config.phpファイルを開きます。内容を確認して、次のコードを削除してください。
define('WP_CACHE', true);
define( 'WPCACHEHOME', '/home/username/public_html/yourdomainname/wp-content/plugins/wp-super-cache/' );
※２行目の「/home/...」の部分は、環境により異なります。
編集を終えたら、アップロードし上書きを行ってください。
Step 4. .htaccessファイルに追加された内容を削除する
.htaccessファイルに追加された内容の削除は、mod_rewriteルールを適用した人のみ必要だよ
.htaccessファイルは、wp-config.phpファイルと同じディレクトリにあります。
.htaccessファイルの内容を確認して、次の「# BEGIN WPSUperCache」から「# END WPSuperCache」までを削除してください。
# BEGIN WPSuperCache
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
#If you serve pages from behind a proxy you may want to change 'RewriteCond %{HTTPS}
...
RewriteRule ^(.*) "/wp-content/cache/supercache/%{SERVER_NAME}/$1/index.html" [L]
</IfModule>
# END WPSuperCache
※途中のコードを省略しています。
もしこのコードがなかったら、気にせず次の手順に行ってな
Step 5. advanced-cache.phpファイルとwp-cache-config.phpファイルを削除する
次の操作は、wp-contentフォルダで行います。wp-contentフォルダにあるadvanced-cache.phpとwp-cache-config.phpファイルを削除してください。
Step 6. cacheフォルダを削除する
同じくwp-contentフォルダにあるcacheフォルダを削除してください。
Step 7. wp-super-cacheフォルダを削除する
最後にpluginsフォルダにあるwp-super-cacheフォルダを削除してください。
以上で、WP Super Cacheの削除は完了です。
まとめ
WP Super Cacheは、他のプラグインの影響で不具合が起きることがあります。事前に.htaccessファイルやwp-configファイルのバックアップは取っておきましょう。
また削除は正しい手順で行うことで、不具合の発生を防ぐことができるでしょう。
WP Super Cacheの設定方法やキャッシュの削除方法を知りたい場合は次の記事を参考にしてね