WordPressで利用されるデータベースとは?
WordPressで利用されるデータベースは、データ(情報)を格納し、管理しやすくするためのものです。
ここでいうデータとは、記事の内容から設定内容まで様々な種類があります。
WordPressでは、データを保存するためのデータベースとして、MySQLと呼ばれるデータベース管理システムを採用しています。
MySQLへリクエストを出すことで、データベースの作成を始めとして、データの格納及びデータの取得など、様々な操作が可能です。
WordPressを利用するためには、このMySQLが利用可能な環境でなければいけません。
WordPressのデータベースがある場所
データベースが格納されるMySQLは、WordPressがインストールされるサーバーとは異なったサーバーを利用します。
データベースサーバーもしくはMySQLサーバーと呼ばれるサーバーで、一般的にWordPressがインストールされるサーバーとは異なった場所にあります。
MySQLサーバーにアクセスすることで、格納しているデータを全て見ることが可能です。
データベーステーブルについて
データベースは、データを管理しやすくするために、情報ごとにテーブルを作成します。
テーブルは行と列を持ち、特定の情報を対応させて保存を行います。
例えば、ユーザーの情報を管理するためのuser_tableがあったとします。
そのデータベーステーブルには、次の列を持たすことになるでしょう。
- user_name・・・ユーザーの名前を管理するための列
- user_password・・・ユーザーが管理画面にログインするために必要なパスワード
これを実際にテーブルにすると次のようなテーブルになります。
ID | user_name | user_password |
1 | きつね | うどん |
2 | たぬき | そば |
例えば、ユーザー「きつね」のパスワードが欲しい場合は、データベースにuser_tableにuser_nameがきつねである行のuser_passwordを取得したいと要求(リクエスト)を出します。
この要求(リクエスト)のことをSQLクエリと呼びます。
そうすると、データベースは要求(リクエスト)の返答(レスポンス)として、うどんを渡してきます。
これはただの例であり、WordPressが実際に利用するデータベーステーブルはもう少し複雑な構造をしています。
WordPressが作成するデータベーステーブル
WordPressが実際に次のデータベーステーブルをインストール時に作成し、利用します。
- wp_commentmeta
- wp_comments
- wp_links
- wp_options
- wp_postmeta
- wp_posts
- wp_terms
- wp_term_relationships
- wp_taxonomy
- wp_usermeta
- wp_users
SQLクエリ
SQLクエリとは、データベースへ特定の操作を要求するために利用される構造を持った言語ベースの羅列です。
SQLクエリは、SQL言語を利用し作られます。
例えば、データベースから情報が欲しい場合は、SELECTの単語を利用します。
SELECT * FROM wp_posts WHERE ID = 999;
このSQLクエリは、wp_postsテーブルから、IDが999の情報を取得するものです。
WordPressは、記事を表示するために、SQLクエリを利用しデータベースから格納された情報をもらいます。
WordPressのデータベースの管理方法
WordPressが利用するMySQLは、あなた自身も操作することが可能です。
MySQLへアクセスするために、phpMyAdminと呼ばれるMySQLを視覚的に操作できるソフトウェアを利用します。
WordPressのサーバーを提供しているレンタルサーバーであれば、phpMyAdminにデータベースが格納されている情報を渡せば、MySQLのデータベースを見ることが可能です。
phpMyAdminに渡す情報は、MySQLが格納されているホスト名とパスワードです。
phpMyAdminにアクセスすれば、WordPressを操作せずに、様々な情報を追加・変更・削除することもできます。